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2020.06.05

ママになりたい


はなたんに前回会った時のこと。
ここまでくるのに、私なりに壮大な物語があった。
この手の話を書くのずっと控えてたんだけど、もういいかなー。風の時代が来るっていうし。(完全スピ界の話です。笑)
恥ずかしいことも悲しいことも情けないことも隠したいダサい私も、このブログに書いてきたから気持ちの記録として。
同じ気持ちの人たちにも勇気与えられるかも。そうだといいな。そんな願いを込めて。




わたし、友達の妊娠してる姿を見るのがずっとずっと怖かった。
今回は、それが近しいはなたんだった。
お腹の大きいはなたんを見て、羨ましいとか悔しいとか、私には赤ちゃんできないのかもって不安や、そんなネガティブなドロドロした感情が大好きなはなたんに対して湧いちゃった時の想像をすると自分が怖かった。
それで、ずっと会えなかったんだよね。



赤ちゃんが欲しいって思いだして、もう4・5年。
結婚したら何の悩みなくすんなり赤ちゃんなんてできるものだと思ってた。
何回か着床して赤ちゃんが育っても流れちゃったりを繰り返して、持ち前の明るさも、このカテゴリーに対してだけはどんどん雲行き悪くなって。
それでも最初の頃は誰かが妊娠したら「 おめでとー!いいなー!(次はわたしかな!次の番はわたしだー!)」って明るく思い込んでたんだけど、わたしの順番は一向に巡ってこなかった。
さすがに、いちばん近くにいた仲良しのはなたんの妊娠は本当に羨ましかったんだね。
いいなぁ〜、なんでわたし達にはこないのかな?
おめでとうより先に、(いいなぁいいなぁいいなぁ、羨ましいなぁ。)こんな気持ちになる自分が悲しかった。





結婚生活も長かったから色んな人から「 子供はどうするの?」って聞かれるのにも慣れてきたけどやっぱり苦しかった!!!「 頑張ってるんです〜」ってはぐらかしたり聞かれるのが怖くて自分からわざわざ久しぶりの人に言ったりして。
「 子供作るなら1秒でも早い方がいいよ。」「 ほら、遊んでないでやることやんなさい!旅行ばっかしてないで!」「 同い年の子にしようよ!」
みんなから色んな言葉をもらって、ありがたい言葉だったり、気遣って言ってくれてるのも分かるんだけど、とにかく苦しかった。
元気なふりして全然気にしてないふりして「 は〜い!」とか「 ねー!!」って空返事して、本当はがっつり傷ついて家に帰って溜めてた涙流してました。笑。よくあっきの胸に飛びついてたなぁ。
あっきもめちゃ困ってた。笑。






子供がほしいのにできないのが可哀想だって思われたくなくって、いつも平気な振りしてて久し振りに誰かに会うときはその手の話題にものすごく構えて会うのが苦しくて。本当は、わたしがいちばん自分の事を可哀想だって思ってたことに最近気付いたし、どうして赤ちゃんできないんだろう私たちにはって、心が拗ねちゃって。#僕がお空からママを選んできたんだよ”的な絵本なんかのインスタ投稿を見ても「 どーせ私たちは選ばれない夫婦ですよ」って。
完全にスネ夫。笑
ずっと大丈夫な振りして、本当に頑張ってたなぁ、わたし。
本当にえらかったなぁ。
書いてたら、また涙が溢れそうです。
「 頑張ってるから涙が出ちゃうんだよ」って、突然名言を言ってくれるあっきママにも救われたなぁ。涙が止まらなかったなぁ。






12月に、はなたんから破水ラインで最初に妊娠の報告を教えてもらって動揺。もちろん心の揺れをバレないように振る舞った。
せめてもの私の小さなプライドでした。
タイミングよく?コロナウイルスが流行りだして妊婦さんのはなたんとはもちろん集まることも難しくってお腹の大きなはなたんに会わなくて済んで。
はなたんの姿を見るのがとにかく怖くて怖くて
会った時に自分の心がどんな風に揺れるのかがすごく怖かったし、悔しいとかずるいとかムカつくなんて感情がもし湧いたら、それを受け止められる自信もなくって。そんな自分にまた嫌気がさしたりして自己嫌悪になったりするのを想像すると怖かった。
多分、赤ちゃん待ちの人はみんな感じる心のざわつきなんじゃないかって思う。







でも一度もちゃんとはなたんに直接おめでとうって言えてないまま、きっとこのまま会わないで赤ちゃんが生まれてから会うことになるのかなぁ、なんて考えてたんだけど。
どうしても、モヤモヤは止まらなくて。心は正直で。





生まれる数日前。
急に、やっぱりはなたんに会いたくなって。
ちゃんと、直接おめでとうが言いたいってどうしても思って。





メールしてみた。
それで、12月振りに会えたの!!!




お腹の大きいはなたんが車から降りてきて、それ見たら、もうかわいくってかわいくって。
涙が溢れそうで大変だった。
「 わたしも赤ちゃんほしいのに全然できないから羨ましくって素直にすぐおめでとうが言えなかったの。ごめんね。」と、後ずっとずっと言いたかった「 おめでとう」が直接伝えられたこと。
ウルウルしました。
はなたんも、見た目はドライだけど根はめっちゃ優しい(笑)から思うことがあって、ふたりでウルウルしてしまいました。笑。何よりちゃんと心から、おめでとうって思えた自分がうれしかった。
やさしい私がちゃんといたこと、すごくうれしかった。






赤ちゃんがほしいってこと、声を大にして言うのもためらっちゃうくらい、叶わなかったら怖すぎて言えないくらい、わたしの最大で最強の願い。
自分とあっきの赤ちゃんにいつか会いたいなー。
わたしも、お母さんになりたいな。
今までの人生は、こんな仕事がしたい、こんな生活が送りたい、このくらいのお給料がもらいたい、こんな友人関係の中で暮らしたい、とかさ
今までこうなりたいなって望んできたことや夢は大抵なんでも努力して叶ってきたんだけど、”赤ちゃんを授かること”だけはどんなに頑張っても結果が必ず結びつくものじゃなかった。
わたし、自分がラッキーでなんだか強運で(今までずっとそうだと思ってたから)さくっとなんでも欲しいもの簡単に手に入っちゃって、なんか余裕ぶりたかったんだよね。誰に対してなのかわかんないけど。笑。本当はとても小さい人間だった。
はなたんが、「 (はなたんの)お母さんがめっちゃ張り切ってる」って言ってて
いいなぁ〜って湧いた。
いいなぁ、私のお母さんは私の子供にどんな風になるんだろう。きっと同じように張り切るんだろうなぁ。でもその起こってない(起こらないかもしれない)未来を考えるとまた泣きそうになってしまうんです。





久し振りに大きなあったかいお腹を触らせてもらって、
やっぱり妊娠・出産は、何個ものパズルをはめてやっと完成する壮大なパズルより、たくさんの奇跡の連続で。
すぐに妊娠していたら、感じれなくて気がつかないことがいっぱい。あっきとの絆もめちゃくちゃ深まったから後でよかったって思うのかもしれない。






これからどんな人生になるか分からないけど、
赤ちゃん待ちのこの時間は、
命の尊さも、人として生まれる事の難しさも実感できて、人生ではじめての思い通りにならない現実を目の当たりにして挫折を繰り返して、私も強くなった。必要な試練だったのか。
私たちは子供を持てる人生なのか、
子供を持たずに夫婦ふたりでこのまま楽しく生きていくのか、
未来は誰にもわからないけど、やっと自分を認めて願いを口にできるようになって、さらにたのしみになってきたとこです。






新居の生活にも慣れたし、愛しくて面白いピータンもいるし、大好きなお庭作業も山盛りの季節だし。
さぁー!どうなる佐々木家!!!!!
みんなに応援してもらえるかな。
これからも、たくさんの感情を味わって私たちらしくすすんでいきます。
あー、赤裸々だね。笑